携帯電話の業者も数が増えました。
安い携帯電話のブランドだというところまで理解していても、この中からどう選べばいいのか見当のつかない方も多いはずです。
この記事では、格安SIMとも呼ばれるMVNOをわかりやすく解説し、選び方のヒントをお伝えします。
MVNOとは何か?
MVNOを、できるだけ簡明にご説明します。
MVNOとは大手と異なる通信業者の性質を表します。
MVNOはSIMカードを安く提供する業者
スマートフォンは通信機器です。音声通話もインターネットも通信です。
通信するため必要なのが、スマートフォンに挿入するSIMカードです。
MVNO(Mobile Virtual Network Operator)とは、SIMカードを安価で提供している会社のことです。回線は自前のものではなく、大手から借り受けています。
SIMカードを大手のものから替えると、機器をそのまま使いながら、毎月の通信料が安くなるわけです。
MVNOなら月10GB程度が、2,000円未満で使える業者が多いです。
大手ブランド以外はみなMVNO
どのブランドがMVNOでどれがそうでないか、区別しておきましょう。
区別しないで選んでいる人も多いと思われますが、回線の質が異なるわけです。
多くの携帯電話の通信ブランドがある中、次の4社以外はすべてMVNOです。
・NTTドコモ(サブブランド「ahamo」含む)
・au(サブブランド「UQモバイル」「Povo」含む)
・ソフトバンク(サブブランド「ワイモバイル」「LINEMO」含む)
・楽天モバイル
これらは、独自の通信網を持っている大手です。サブブランドも大手回線を自社利用しています。
これら大手の通信回線を借りて運営しているのが、MVNOです。
楽天モバイルは新興勢力ですが、MVNOから脱皮し、自前の通信網を持つに至りました。
MVNOはなぜ安い
MVNO各社は、大手のサブブランドとも戦いつつ、安い料金を実現しています。
自前の店舗も少なく、経費を削減できる点も、安い理由の一つです。
ただ安さの理由で最大のものは、大手の通信を小分けにしてユーザーに提供していることにあります。
回線の品質はどうしても落ちますが、速度低下や通信容量制限を必要以上に気にしないユーザーにとっては、安いのはなによりです。
iPhoneもMVNOで使える
安い端末も出てきましたが、iPhone端末はまだまだ高価です。
速度にこだわりがないのなら、せめて毎月の料金を安くしたくなるのも自然なことでしょう。
iPhoneも、大手からMVNOに移せます。電話番号はMNP(番号ポータビリティ)を使い、そのまま移行可能です。
移すにあたり大事なポイントを挙げておきます。
・SIMフリー端末でないなら、SIMロック解除をすること
・使用中のiPhoneが、移行先MVNOで動作確認されていることが条件
SIMロック解除はオンライン上で、自分ですると無料です。
なお移行したMVNOが、従前と同じ回線を利用している場合、SIMロック解除は不要です。
例として「mineo」はドコモ、au、ソフトバンク3社の回線を利用できるMVNOのため、原則SIMロック解除不要で使えます。
iPhoneの最新機種「13」について動作確認済みのMVNOも増えてきました。
MVNOのメリット・デメリット
MVNOの「安い」メリットと、「遅い」デメリットに触れましたが、その他のメリット・デメリットも確かめておきましょう。
メリット:プランがシンプルで、データ通信専用SIMも選べる
MVNOの料金プランはシンプルでわかりやすいものが多いです。
どのぐらい安くなったかが明確です。
次の内容を自分で決めれば、プランの完成です。
・月に使う容量
・SIMカード(音声通話可能か、データ通信専用か)
決めた容量が結果的に足りなかった場合、変更も容易です。
データ専用SIMのプランは、音声通話可能のものよりさらに安くなっています。通話はしない、してもLINEという人は、こちらを選ぶのもいいでしょう。
メリット:光回線等とのセット割も存在する
大手通信会社は関連サービスが豊富で、インターネット回線(光回線)や電力なども併せて系列で固めれば、より安くなります。
この点MVNOのデメリットにも思えますが、MVNOにも光回線とのセット割なら多数あるため、メリットとして取り上げます。
たとえば、次のブランドです。カッコ内は光回線です。
・OCNモバイルONE(OCN光)
・BILOBEモバイル(ビッグローブ光)
・NUROモバイル(NURO光)
・mineo(eo光・・・関西エリア限定)
光回線を自宅に引くことで、MVNOの通信容量も減らせるという、最適な関係にあります。
デメリット:すべて自分で手続きする
MVNOは安くてプランがシンプルで、「ガラケー難民」のスマホ切り替えにも最適です。ですがそれを打ち消すデメリットがこちら。
MVNOの多くに窓口はありません。手続きも大部分Webでしなくてはなりません。
スマートフォンの操作を覚えられない人にとっては、最難関でしょう。
ただし、イオンモバイルが全国のイオン店頭に店舗を構えていたり、mineoが少ないながらフルサービスの窓口を持っていたりする、貴重な例外はあります。
デメリット:大容量プランはほぼない
MVNOでは、月20GBを超えるような大容量プランは少ない(あってもさほど安くない)です。
大手に対して価格の優位性があるのは、10GB程度までです。
ただし実際問題、多くの人にとって大容量は不要でしょう。自宅に光回線があればなおさらです。
MVNOで安く快適に
安さを誇るMVNOの性質を見てきました。
デメリットもあるものの、切り替えにより多くの人にとっては満足いく結果になるでしょう。 万一合わないなと思ったら、違約金もなくすぐやめられるので、試してみることをおすすめします。
